東方 ヤンデレ。 「ずーっと一緒…だよね…?」 上級者向け属性“ヤンデレ”な女の子イラスト集

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東方 ヤンデレ

上白沢慧音が自らの夫の方によって来た。 別に、それだけならばよくある事だ。 稗田阿求と違って、幸いにも彼女は肉体的魅力に対して、非常に恵まれているから。 よくそれを武器にして遊んでいるし、旦那が相手であれば遊ばれることも大歓迎であった。 しかし今はお日様が高くのぼっている時間帯であるので、そういう事は『あまり』ないし……何より上白沢慧音は手元に、封書を。 一目見ただけで、高級品だと分かる封書を。 チラリと蜜蝋での封印も上白沢の旦那の目には見えた。 そこまでやれる存在の中で、自分に手紙を『送り付けてくる』者は、一人しか思いつかなかった。 登壇を強制する以外には、思いつかないのだ。 上白沢の旦那は、諦めと苛立ちの感情を均等に混ぜ合わせながら、立ち上がって外出用の衣服に手を取った。 「ああ……運悪く、お手洗いにいるときに人力車が来たんだ。 そう、もちろん稗田だ」 「人力車が見えると見えない、これだけで心の準備がまるで違う……」 上白沢の旦那はぶつくさと言いながら、着替えをしている。 彼はまだ稗田阿求からの手紙をまだ確認していないし、実は慧音ですらそうであったのだが。 この手紙を持ってきた、稗田家の奉公人が人力車と一緒に来た時点で。 あの者が上白沢の旦那を、ともすれば両方に来いと言っているのは、まず間違いない。 だから上白沢慧音にしては非常に珍しい事だが、彼女ですらこの手紙をまだ、ちゃんと確認していなかった。 「ああ、私も誘われている」 だから今回、稗田阿求が彼女の登壇も『命じた』事については、今まさに知ったのであった。 そう考えれば、稗田阿求は一番の娯楽から遠ざかってしまい、飢えてしまっている。 ほんとに大きくても、苛立つだろうってところだ!」 だがこの話がどちらに転ぼうとも。 稗田阿求直々のお願いに対して、断るという選択肢は存在していない。 天狗の射命丸ですら、唯々諾々と従わなければならないのに。 ならばたかが寺子屋の教師夫妻なんぞ……乱暴な言い方だけれども、それが真理であった。 「やぁ。 来てくれたね、ありがとう」 稗田邸の門前で、稗田夫妻は待っていてくれた。 以前の事があるので、上白沢の旦那はやや恐々と稗田阿求の服装を確認したが。 幸いにも洩矢神社に射命丸を呼びつけた時とは違って、重装備に重装備を重ねたような、耐寒装備ではなかった。 そうであるのだから、おしゃれにも気を配る余裕と言う物が存在している。 山を登り、洩矢神社に向かった時と比べて随分と機嫌が良いのは、おしゃれが出来るという部分を、無視する事は出来ないだろう。 どうやら今回の話は、人里の内部だけで済んでくれそうであるので。 そこに関してはホッとしたが、裏を返せば稗田の庭で何かやるんだ。 「今なら、件の男は外に出ているから。 はちあってしまう可能性はない、乗り込むには絶好の機会だ」 ほらな!と上白沢の旦那は思って、眉が少しばかり吊り上がったが。 もういい加減慣れた、眉が吊り上がってもまだ笑顔の範囲内であった。 ただし、皮肉気なと言う補足は、絶対につけなければならない笑顔だけれども。 懐から初めて見る、歯に衣着せずに表現すればよく分からない工具を取り出してきて。 その工具を、玄関のカギ穴に突っ込んだかと思えば。 ものの1分だって経たないうちに。 「開いた。 もっと高い鍵に交換しないと……雲居と物部のどっちに頼んでも、資金を出してくれるだろう」 そんな言葉でうそぶきながら、玄関扉を開けてしまった。 護衛と監視を行わせているはずだ。 聞いてみたいという感情まで消えたわけではないが、不可能かなと言うあきらめの感情も同時に出てきた。 普段から呼び捨ての間柄ではあるが、今回のこれは明らかに感情と意味を乗せていた。 何もしないと言っているくせに、部屋の中身を引っ掻き回して。 とくに家具の後ろや、屋根裏なんかまで覗き始めた。 故に、ため息は余計に大きくなる。 初めは不法侵入であることに後ろめたさと言う物があったから、突っ立ったままでいたけれども。 動かずに何分も経っていたら、却って疲れてしまうので、結局座布団を失敬することになってしまった。 ため息をついた。 上白沢の旦那もそれにならうと……一人分と言うには多いぐらいの食器が見えた。 三人分はありそうであるからだ。 件の歩荷と、肌の触れ合いもある雲居一輪と、雲居の恋敵の物部布都。 三人分と言う事は、この三名分の食器……。 いっそ立ち上がってとも思ったが……視線を感じた。 チラリと見たら稗田阿求からの物であった。 それ自体は、別に構わない。 問題は上白沢の旦那が立ち上がろうかなと、腰を動かしたら。 妻である上白沢慧音に対して、やや狂わんばかりという部分が気になるとはいえ、婚姻も結んでおり。 他の男に走る危険性は、考慮の外とまで言えるはずなのに。 自分の肉体的魅力の低さから嫉妬心にまみれ、デカい体等と罵り。 今度は男相手にも、もはや妄想に近い警戒心を抱いている。 その事実を目の当たりにして、目を見開いてしまったし。 友人である上白沢の旦那と目が合って、やや困った笑顔を見せてくれたが。 それもすぐに鳴りを潜めて、稗田阿求の方に意識を傾けた。 ……疑問や問題はあるけれども。 稗田阿求は、手のものを付ける際に護衛などと表現しているが。 下手なことをしないようにと言う。 それを考えると、ため息しか出てこなかった。 それに、この秩序だった。 明らかに知性を感じさせる動きには覚えがあった。 喫茶店で報告書を受け取った時の事を思い出したからだ。 先ほどは、稗田阿求に振り回されているなと、同情で見れたが。 今回は少し苛立った。 寺子屋の教師をしている、上白沢の旦那からすれば生徒が襲われたのと同じか、もっと酷いはずだ。 「すぐに返す。 稗田阿求は稗田阿求で、射命丸に1円札を何枚も渡して。 恐らく仕事量からすれば、多すぎると言えるぐらいの金額のはずだ。 それぐらい渡していた。 しかし稗田阿求がなぜそのような事をするのか、何となく理解できる。 多額の金銭を渡すことにより、射命丸の存在を矮小化させているのだ。 これも自らの肉体的魅力の低さに苛まれるが故の、なのだろうか。 確かに射命丸は、健康的で美人だ。 だとしてもあんまりだという思いはあるけれども、早く逃げたい……実際、わざとらしい笑顔を作りながら、現金を握りしめて。 射命丸は即座に、どこかに……つまり逃げてしまった。 以前と同じであった。 飲食を提供する以上は、衛生的に忌避されるネズミなどと言う存在がいるのは、喫茶店としても大問題であるはずなのに。 店主も店員も、まるで問題にせずに席へと案内してくれた。 稗田阿求の方を見た、彼女は相変わらず楽しそうであった。 水を差してしまう事に恐れを感じてしまうには、十分な姿であった。 すると即座に。 しかし、支払いが無いのはありがたい。 そう思ってやる事にして。 「きつねうどんと、食後にコーヒーで」 少しばかり高めの一品を頼んでやる事にした。 妻である慧音は遠慮して、飲み物だけだったので、もっと高いのにすればよかったなと考えた。 どうせ稗田の財政力を考えれば、射命丸にあれだけ払えるのだから。 ここでの支払いなんぞ、物の数ではないだろうから。 この喫茶店は、決して閑古鳥(かんこどり)が鳴いている訳ではない。 そこそこの客がいる、むしろ閑古鳥であっても満員であっても、それが異常であるのに。 いきなり多くの人間が、出入りではない、入りっぱなしであった。 全て整然とした、整列した様子を崩すことなく、である。 その上、都合のいい事に自分たちが座っている隣の席が、ポカンと空いてくれた。 「大丈夫だ」 上白沢の旦那が、その整然とした様子に少し以上に驚いた様子で目をやった時に。 それが本当に、上白沢の旦那としては癪(しゃく)でならない。

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上白沢慧音が自らの夫の方によって来た。 別に、それだけならばよくある事だ。 稗田阿求と違って、幸いにも彼女は肉体的魅力に対して、非常に恵まれているから。 よくそれを武器にして遊んでいるし、旦那が相手であれば遊ばれることも大歓迎であった。 しかし今はお日様が高くのぼっている時間帯であるので、そういう事は『あまり』ないし……何より上白沢慧音は手元に、封書を。 一目見ただけで、高級品だと分かる封書を。 チラリと蜜蝋での封印も上白沢の旦那の目には見えた。 そこまでやれる存在の中で、自分に手紙を『送り付けてくる』者は、一人しか思いつかなかった。 登壇を強制する以外には、思いつかないのだ。 上白沢の旦那は、諦めと苛立ちの感情を均等に混ぜ合わせながら、立ち上がって外出用の衣服に手を取った。 「ああ……運悪く、お手洗いにいるときに人力車が来たんだ。 そう、もちろん稗田だ」 「人力車が見えると見えない、これだけで心の準備がまるで違う……」 上白沢の旦那はぶつくさと言いながら、着替えをしている。 彼はまだ稗田阿求からの手紙をまだ確認していないし、実は慧音ですらそうであったのだが。 この手紙を持ってきた、稗田家の奉公人が人力車と一緒に来た時点で。 あの者が上白沢の旦那を、ともすれば両方に来いと言っているのは、まず間違いない。 だから上白沢慧音にしては非常に珍しい事だが、彼女ですらこの手紙をまだ、ちゃんと確認していなかった。 「ああ、私も誘われている」 だから今回、稗田阿求が彼女の登壇も『命じた』事については、今まさに知ったのであった。 そう考えれば、稗田阿求は一番の娯楽から遠ざかってしまい、飢えてしまっている。 ほんとに大きくても、苛立つだろうってところだ!」 だがこの話がどちらに転ぼうとも。 稗田阿求直々のお願いに対して、断るという選択肢は存在していない。 天狗の射命丸ですら、唯々諾々と従わなければならないのに。 ならばたかが寺子屋の教師夫妻なんぞ……乱暴な言い方だけれども、それが真理であった。 「やぁ。 来てくれたね、ありがとう」 稗田邸の門前で、稗田夫妻は待っていてくれた。 以前の事があるので、上白沢の旦那はやや恐々と稗田阿求の服装を確認したが。 幸いにも洩矢神社に射命丸を呼びつけた時とは違って、重装備に重装備を重ねたような、耐寒装備ではなかった。 そうであるのだから、おしゃれにも気を配る余裕と言う物が存在している。 山を登り、洩矢神社に向かった時と比べて随分と機嫌が良いのは、おしゃれが出来るという部分を、無視する事は出来ないだろう。 どうやら今回の話は、人里の内部だけで済んでくれそうであるので。 そこに関してはホッとしたが、裏を返せば稗田の庭で何かやるんだ。 「今なら、件の男は外に出ているから。 はちあってしまう可能性はない、乗り込むには絶好の機会だ」 ほらな!と上白沢の旦那は思って、眉が少しばかり吊り上がったが。 もういい加減慣れた、眉が吊り上がってもまだ笑顔の範囲内であった。 ただし、皮肉気なと言う補足は、絶対につけなければならない笑顔だけれども。 懐から初めて見る、歯に衣着せずに表現すればよく分からない工具を取り出してきて。 その工具を、玄関のカギ穴に突っ込んだかと思えば。 ものの1分だって経たないうちに。 「開いた。 もっと高い鍵に交換しないと……雲居と物部のどっちに頼んでも、資金を出してくれるだろう」 そんな言葉でうそぶきながら、玄関扉を開けてしまった。 護衛と監視を行わせているはずだ。 聞いてみたいという感情まで消えたわけではないが、不可能かなと言うあきらめの感情も同時に出てきた。 普段から呼び捨ての間柄ではあるが、今回のこれは明らかに感情と意味を乗せていた。 何もしないと言っているくせに、部屋の中身を引っ掻き回して。 とくに家具の後ろや、屋根裏なんかまで覗き始めた。 故に、ため息は余計に大きくなる。 初めは不法侵入であることに後ろめたさと言う物があったから、突っ立ったままでいたけれども。 動かずに何分も経っていたら、却って疲れてしまうので、結局座布団を失敬することになってしまった。 ため息をついた。 上白沢の旦那もそれにならうと……一人分と言うには多いぐらいの食器が見えた。 三人分はありそうであるからだ。 件の歩荷と、肌の触れ合いもある雲居一輪と、雲居の恋敵の物部布都。 三人分と言う事は、この三名分の食器……。 いっそ立ち上がってとも思ったが……視線を感じた。 チラリと見たら稗田阿求からの物であった。 それ自体は、別に構わない。 問題は上白沢の旦那が立ち上がろうかなと、腰を動かしたら。 妻である上白沢慧音に対して、やや狂わんばかりという部分が気になるとはいえ、婚姻も結んでおり。 他の男に走る危険性は、考慮の外とまで言えるはずなのに。 自分の肉体的魅力の低さから嫉妬心にまみれ、デカい体等と罵り。 今度は男相手にも、もはや妄想に近い警戒心を抱いている。 その事実を目の当たりにして、目を見開いてしまったし。 友人である上白沢の旦那と目が合って、やや困った笑顔を見せてくれたが。 それもすぐに鳴りを潜めて、稗田阿求の方に意識を傾けた。 ……疑問や問題はあるけれども。 稗田阿求は、手のものを付ける際に護衛などと表現しているが。 下手なことをしないようにと言う。 それを考えると、ため息しか出てこなかった。 それに、この秩序だった。 明らかに知性を感じさせる動きには覚えがあった。 喫茶店で報告書を受け取った時の事を思い出したからだ。 先ほどは、稗田阿求に振り回されているなと、同情で見れたが。 今回は少し苛立った。 寺子屋の教師をしている、上白沢の旦那からすれば生徒が襲われたのと同じか、もっと酷いはずだ。 「すぐに返す。 稗田阿求は稗田阿求で、射命丸に1円札を何枚も渡して。 恐らく仕事量からすれば、多すぎると言えるぐらいの金額のはずだ。 それぐらい渡していた。 しかし稗田阿求がなぜそのような事をするのか、何となく理解できる。 多額の金銭を渡すことにより、射命丸の存在を矮小化させているのだ。 これも自らの肉体的魅力の低さに苛まれるが故の、なのだろうか。 確かに射命丸は、健康的で美人だ。 だとしてもあんまりだという思いはあるけれども、早く逃げたい……実際、わざとらしい笑顔を作りながら、現金を握りしめて。 射命丸は即座に、どこかに……つまり逃げてしまった。 以前と同じであった。 飲食を提供する以上は、衛生的に忌避されるネズミなどと言う存在がいるのは、喫茶店としても大問題であるはずなのに。 店主も店員も、まるで問題にせずに席へと案内してくれた。 稗田阿求の方を見た、彼女は相変わらず楽しそうであった。 水を差してしまう事に恐れを感じてしまうには、十分な姿であった。 すると即座に。 しかし、支払いが無いのはありがたい。 そう思ってやる事にして。 「きつねうどんと、食後にコーヒーで」 少しばかり高めの一品を頼んでやる事にした。 妻である慧音は遠慮して、飲み物だけだったので、もっと高いのにすればよかったなと考えた。 どうせ稗田の財政力を考えれば、射命丸にあれだけ払えるのだから。 ここでの支払いなんぞ、物の数ではないだろうから。 この喫茶店は、決して閑古鳥(かんこどり)が鳴いている訳ではない。 そこそこの客がいる、むしろ閑古鳥であっても満員であっても、それが異常であるのに。 いきなり多くの人間が、出入りではない、入りっぱなしであった。 全て整然とした、整列した様子を崩すことなく、である。 その上、都合のいい事に自分たちが座っている隣の席が、ポカンと空いてくれた。 「大丈夫だ」 上白沢の旦那が、その整然とした様子に少し以上に驚いた様子で目をやった時に。 それが本当に、上白沢の旦那としては癪(しゃく)でならない。

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